IUCN世界自然保護会議にオンライン参加

WCC6イラスト議事録

 国際自然保護連合(IUCN)の4年に1度の総会に当たる「世界自然保護会議(WCC)」が、パンデミックの影響で1年延期されて9月3~11日に開催されます。

 WCCは、世界の自然保護に関わる団体や国家機関が、活動や研究を報告し、次につなげる議論を深めたり、学んだりする「フォーラム」と、役員選挙や動議を採択する「アセンブリ」に分かれています。JWCSはIUCNのメンバーですので、投票する権利を持っています。
 今回第7回のWCCはフランスのマルセイユで開催されますが、同時にオンラインでも参加できるようになっています。JWCSはオンラインで参加します。

 会議の様子はTwitterFacebooknote 、会報でご報告します。

 前回の第6回WCCでは、象牙の国内市場閉鎖が動議として提出され、オンラインでの議論では決着がつかずに、アセンブリに持ち込まれました。そして象牙の国内市場閉鎖が賛成多数で採択され、2週間後に開催されたワシントン条約第17回締約国会議で象牙の密猟や違法取引に関係する国内取引市場閉鎖を勧告する決議が採択されました。
 WCCで決議される動議は、IUCNのポジションを決めるもので、条約と違って国に対して強制力をもつものではありません。しかし、世界の自然保護の方向が示され、環境条約等に影響を与えます。

 今回のWCCは、パンデミックを経験し、生物多様性条約の次期目標が決まる前での開催です。将来を見通した議論が交わされるものと期待されます。

写真は2016年にハワイで開催された第6回WCCでの撮影。議論の結果をグラフィックレコーディングにして、会議場に掲示していました。