アースデイ東京2025 ゾウを守るコラボ・ブース

「国内象牙市場閉鎖を請願する実行委員会」の「トラ・ゾウ保護基金」と「アフリカゾウの涙」が、4/19-20に東京・代々木公園で開催される「アースデイ東京」にコラボ・ブースを出展します。ブースでは野生生物保全研究会(JWCS)、CITES Japan Youthも加わり、「なぜ日本の象牙の売買を禁止する必要があるのか」がわかるクイズと請願署名の受付をします。またアフリカのゾウの現状がわかる展示やグッズ販売も行います。
ご来場をお待ちしています。

日時    2025年4月19日(土)、20日(日) 10:00-18:00
場所    東京・代々木公園 イベント広場 放射23号線道路に最も近いブース
お問合せ  トラ・ゾウ保護基金 TEL: 03–3595–8088 Email: hogokikin@jtef.jp
当日連絡先 TEL:070-4342-5697 野生生物保全論研究会(JWCS)

なぜ日本が象牙の売買を禁止しなければいけないの?

アフリカには、サバンナに生息するサバンナゾウと森林に生息するマルミミゾウ(シンリンゾウ)の2種類が、大陸に広く分布しています。しかし1964年から2016年の間にサバンナゾウは70%、マルミミゾウは90%減少し(1)、絶滅の危機にあります。

アフリカのゾウの分布
IUCNレッドリストより

これらのゾウの減少の最大の理由は、象牙目的の狩猟です。1990年にワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)は象牙の国際取引を禁止しました。しかしゾウの密猟は続き、象牙がアフリカの武装勢力の資金源になっていることが国際問題になり、2016年に国内での象牙取引も禁止する勧告が採択されました。

そして今、世界のおもな象牙消費国は、国内での象牙の販売を禁止しています。世界の国々が協力して象牙の需要をなくしゾウの密猟を減らす、この取り組みが効果を上げていることは、国連機関の報告書(2)で評価されています。

しかし世界の37% もの象牙在庫をもつ日本が、いまだに象牙の売買を禁止していません。そして日本から中国への密輸出があることが明らかになりました(3)。

日本の象牙の違法取引への関与を表すグラフ

(1) Edwards(2024)Survey-based inference of continental African elephant decline
(2) 国連薬物犯罪事務所 World Wildlife Crime Report 2024
(3) ETIS(ゾウ取引情報システム) https://etisonline.org

アフリカのゾウを守る請願署名キャンペーン実施中

来年(2026年)に絶滅危惧種の取引規制などを行う「種の保存法」の改正案が通常国会に提出される見通しです。改正法で国内での象牙の売買を禁止すれば、日本もゾウを密猟から守る国際的な取り組みに貢献できます。

そこで認定NPO法人野生生物保全論研究会(JWCS)、認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金、認定NPO法人アフリカゾウの涙、CITES Japan Youthの4団体は「国内象牙市場閉鎖を請願する実行委員会」を結成し、「国内象牙市場閉鎖の実現を求める請願書」を5月に国会に提出するための署名活動を行っています。

署名の詳細および用紙のダウンロードはこちら→ https://www.jwcs.org/now/3375/

象牙国内市場閉鎖をめぐる動き

3月28日 参議院予算委員会で宮崎勝議員(公明党)が、国内象牙市場閉鎖について質問
      (参議院インターネット中継 3時間12分ごろから)
3月28日 『週刊金曜日』1415号掲載
     ・JWCS理事・事務局長 鈴木希理恵さんに聞く
       日本の象牙市場の違法な国際取引が明らかに 絶滅危機のゾウを救え!
     ・「ゾウより象牙」の日本政府
       国内市場閉鎖を拒む正当な理由はない 坂元雅行
3月14日 『環境情報誌 グローバルネット』412号 掲載
      請願署名を通じて国会に私たちの声を
        ~アフリカゾウを保全するために国内象牙市場の閉鎖を
3月1日  『ビッグイシュー日本版』3月1日号掲載
       日本の象牙市場閉鎖の請願キャンペーンのご案内

ポッドキャスト「JWCSラジオ 生きもの地球ツアー」で象牙問題を解説

第45回 「日本の象牙の販売禁止が、どうしてゾウの保護になるの?」
    坂元雅行(認定NPO法人トラ・ゾウ保護基金事務局長・弁護士)
https://creators.spotify.com/pod/profile/jwcs/episodes/45-e31d9g2/a-absn335

JWCSラジオいきもの地球ツアー第45回サムネ