ワイルドライフカレッジ2023 後期ウェビナー受講生募集
「一年後の私は、野生生物のためになにかができるようになる」姿を目指して、野生生物保全の理論、フィールドワーク、保全活動の実践を学べる「ワイルドライフカレッジ2023」を開講いたします。
※「ワイルドライフカレッジ2023」の年間プログラムはこちらよりご確認ください。
10月4日から、ワイルドライフ カレッジ2023 の後期ウェビナー(全4回)が始まります。
後期ウェビナーでは、野生生物保全に関係する国内外の活動事例や研究を取り上げます。経済活動や政治・外交、地域社会など、人間社会の問題を解決することが野生生物の保全になることに注目します。6月に開講した前期ウェビナーで学んだ保全の理論が、意見の相違の根底にあることに気づくかもしれません。
ウェビナー受講生のうち希望者は、「実践ゼミ」としてJWCSのポッドキャストのラジオ番組を作成したり、研究レポートを公開したり、イベントを企画開催したりするなど、社会に働きかける実践活動に進みます(別途募集)。
後期ウェビナーは1回だけの受講も可能です。学生の受講料は無料です。当日受講できない方は、後日録画を視聴することができます。
主催 認定NPO法人 野生生物保全論研究会(JWCS)
開催方法 Zoomミーティング形式 (録画終了後、講師と話ができる「放課後」が10分あります)
終了後は録画を視聴できます。
受講料 学生無料 一般 1,000円/回
申込開始日 2023年9月4日
申込締切 2023年11月30日 20:00
申込 ▶学生専用申込フォーム https://forms.gle/hehMj3tpoDXZiFBL6
※学生は1度の申し込みで4回すべて受講できます
▶一般 後期全4回受講(推奨)https://peatix.com/event/3688705
後期ウェビナー(全4回)— 保全活動のショーケース —
第5回 |
2023年10月4日(水) 20:00-21:30 マルチセクターで取り組む オオサンショウウオの保全 田口 勇輝(日本オオサンショウウオの会) |
国の特別天然記念物に指定されているオオサンショウウオ。その調査・研究、飼育、保全などに関わる多様なアクターが集う団体があります。子どもまで楽しめる普及啓発、開発業者と連携しながら取り組む保全対策など、長年の経験から編み出された活動のアイディアを、オオサンショウウオの魅力的な生態や文化、最新の調査結果とともにお話頂きます。 |
第6回
|
2023年10月11日(水) 20:00-21:30 小笠原諸島の固有種 アカガシラカラスバトを ノネコから守る 佐々木 哲朗(NPO法人 小笠原自然文化研究所 副理事長) |
「ネコをきちんと家の中で飼う」、それだけでも地域の野生生物保全に貢献できるのです。東京から南に約 1000km の太平洋上に浮かぶ小笠原諸島では、飼い猫が野生化して、小笠原の固有種であり絶滅危惧種のアカガシラカラスバトなどの鳥類を食べてしまうという被害が発生しています。父島では 2005 年より NPO、獣医師会、行政、企業が協働でノネコの捕獲・管理を始めたところ、全島的にノネコは低密度化し、アカガシラカラスバトなどの鳥類数に回復傾向が見られるようになりました。 |
第7回 |
2023年10月25日(水) 20:00-21:30 市民運動としての フェアトレード 小吹 岳志(フェアトレード・サマサマ 事務局長、日本フェアトレード・フォーラム監事、世界フェアトレードタウン運動日本 コーディネーター) |
「フェアトレード」あるいは「エシカル〇〇」という言葉を聞いたことがある人、あるいはそういった商品を購入したことがある人も多いと思います。フェアトレードは「消費者教育」であると同時に「世界を良くする運動」でもあります。市民運動としてのフェアトレードとは?森や海の生物多様性保全につながる消費行動とは?そして国内で広がるフェアトレードタウン運動についてもご紹介します。 |
第8回 |
2023年11月8日(水) 20:00-21:30 アフリカゾウと 地域住民の共存を目指して 中村 千秋(NPO法人 サラマンドフの会 代表) |
アフリカゾウなどの野生生物は、畑を荒らしたり、時には人と遭遇したりと、地域によっては深刻な軋轢を生みだしています。そんなケニアで村の子供たちへの環境教育や女性たちへの生計向上支援を行いながら、地域住民とともに野生生物保全に取り組む日本のNPOがあります。 |
ワイルドライフカレッジ2023オリエンテーション動画
このセミナーは独⽴⾏政法⼈環境再⽣保全機構地球環境基⾦の助成を受けて開催します