【CBD COP12レポート】会議場でのロビー活動
10月7日(火)
生物多様性条約COP12の1週目は、あらかじめ提案されている議題について、締約国と国連機関やNGOなどが意見を表明する段階です。
締約国から「我が国はこんな取り組みをしているが、資金がもっと必要だ」という話が続いています。
JWCSでは、愛知ターゲット3委員会の研究・提言を、会議参加者に向けて3つの方法で発信しました。
1つは日本の団体『国連生物多様性の10年市民ネットワーク(JWCSは団体会員)』で作成したポジションペーパーの中に、愛知ターゲット3・奨励措置や野生生物犯罪に関する部分とそれらに関する国際協力の部分についての意見を加えてもらいました。
2つ目は、国際的なNGOネットワーク「CBDアライアンス」が会場で毎日発行する新聞『eco』に投稿し、7日火曜日に掲載されたことです。この投稿原稿の日本語版は、ブログに掲載しています。今回のCOPはペーパーレスを目指しているので、たくさんは印刷せず、政府関係者を狙って配布しています。
『eco』はこれまでの締約国会議でNGOの見解を知る媒体として定着しているので、配布のお手伝いをしていると「探していたんだ」「毎回読んでいるよ」などと声をかけられました。
3つ目はJWCSの研究報告を収めたCD(日本語・英語版)を会議場で配布していることです。これは2012年度からJWCS愛知ターゲット3委員会が進めてきた「生物多様性に影響を及ぼす奨励措置の研究」のうち、日本の地方自治体や地域のコミュニティが行っている生物多様性に配慮した補助金など公的資金を使った事業の例を集めたものです。ほかの国で役に立つ情報を提供できればと「良い事例」を集めました。
報告書 日本語版
CDは、エキシビジョンホールにあるIUCN日本委員会と国連生物多様性の10年日本委員会の共同ブースやメインホールのNGOコーナーに置いています。
またCDには数に限りがあるので、ブックレットの内容をJWCSのウェブサイトに掲載し、そのサイトをお知らせするチラシも配布しています。
(鈴木希理恵 JWCS事務局長)